もののけ大銀杏 12.20
今年、最後に見た大銀杏の姿は、緑のままの植林と冬枯れの自然林を背景にして、うすぼんやりと浮かんでいた。
またガイコツに逆戻り。
一回りも二回りも小さくなって、葉っぱもオーラもない。
近づいてみると、すでに落ち葉もきれいに片付けられていた。山のように落ちていたはずだが、地元の方々がお世話をされているのだと思う。
銀杏には、オスとメスがあるのだが、この巨木はオスである。よって、実はならない。
「あの木ぃがもしメンやったら、地元の人は大変や。臭うて、臭うてかなわん」という話をもれ聞いたことがある。
やたらと目立つこの大きさで、芽吹いたり黄色になったり散ったり。何百年も…。
なんだか苦行のようだ。(不老不死となった兵生の松若の悲しみをふと思ったりした)
夕刻、高原に到着すると、キンと冷えた空気が夕日を呑み込んで異界のような色を見せていた。
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